山口県高等学校教員組合

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「開かれた学校づくり全国交流集会inやまぐち」大盛会!

この集会は、子どもたちがまっとうに育ってほしい、21世紀社会の賢い担い手になってほしい、そのためにどのような学校づくりが有効なのかなどを考えようと2000年に始まったもので、今回が9回目となります。
 いま、教育基本法が改悪され、競争と管理を強める上からの教育「改革」が押しつけられているなか、子どもたちを中心に、親や先生、地域の人たちが参加する「開かれ学校づくり」、すなわち教育を国民の手に取り戻す取り組みが全国ですすめられており、この全国集会はその交流の場になっています。
 1日目は、オープニングは、コミカルで教育の原点をついた「猿回し」につづいて、現地実行委員長の那須正幹さんが「開かれた学校づくりのとりくみは、子どもの権利条約の実践である。大いに交流しよう」と挨拶し、ミニ講演は「山口県高校生交流集会の歴史と現在」と題して吉村方伸先生(西京高校、高等学校人権教育研究会会長)と高校生集会実行委員の生徒5名が歌声と報告をしました。高校生の自主活動の前進と集会の歴史の重みは参加者に感動を与えました。シンポジウム「開かれた学校づくりをどう進めたか、どうとり組むか」では4年目を迎えた香川県志度高校の「学校会議」の取り組みについて校長、教頭、教員、保護者、生徒それぞれの立場からの報告がありました。山口県からも「親の会」について教員やお母さん・中学生が紹介し、熊毛南高校の「学校懇話会」についての報告もありました。参加者から「本当の意味での開かれた学校の意味がわかった」「非常に可能性のある取り組みである」などの感想が寄せられました。
 2日目は、3つの分科会でレポート報告を討論が行われました。
第1分科会「地域と結ぶ子育てと教育」では地域の活動、学校での児童・保護者との連携、教育行政と幅広い角度から議論されました。
第2分科会「開かれた学校づくり」では各地の三者協議会や四者協議会の実践が報告されました。また、本来の教育課程づくりの重要性も討論されました。
第3分科会「開かれた学校づくりとあるべき学校評価・教員評価・教育行政」では学校評価・教員評価・教育行政のあり方を各地の実践を通して討論しました。
おわりの全体会では各分科会からの特別報告を受け、呼びかけ人の外山英昭さんが開かれた学校づくりの意義についてまとめ、集会を終了しました。
 
若い参加者からの感想
○ 学校、地域、教育行政のさまざまな実践を一度に聞くことができてとても勉強になりました。子どもをまっとうに育てていくために、教師は問題が起こった時に1人で抱え込むのではなく、保護者や地域の人たちと一緒に解決するべきだと言うことがよくわかりました。このような集会に参加することで、さまざまな実践を知り、自分も頑張ろうという意欲がわいてきたことが大きな成果でした。分科会は興味深いものが多く、選ぶのが大変でした。

○香川県の「学校会議」について非常に可能性のある取り組みであると感じました。「開かれた学校」に関して学校、地域、保護者の連携はよく言われますが、そこから抜け落ちている生徒という存在も含んで「開かれた」存在であろうとしていることは意義のあるものと思います。学校教育は概して教師主導になりがちであるので、教師でない人びとのの声を現場に取り入れる必要がります。やはり、学校(教員)、地域、保護者、生徒がお互いに腹を割って話せる状態にあることが何よりも大切であると思います。

○学校は、生徒も先生もいきいきと活動する場でなければなりません。そのためには、生徒が意見を自由に言えて、それが学校運営に反映されるというシステムがあるということ、先生がそれを支援する立場に立つということが必要だと思いました。そんな学校は「競争と管理」でなく、「参加と共同」の学校なのだということがわかりました。

Posted in 本部 15 years, 10 months ago at 2:34 PM.

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